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2007年 02月 02日

NODA・MAP@ロープ

昨年最後に見た舞台「ロープ」の公演が終わったので少し感想を。

藤原竜也扮する引きこもりのプロレスラーと 自分を未来からやってきたと信じている正体不明の娘宮沢りえが出会う。
プロレスは八百長ではないと信じている引篭もりと、リングの下に住み付いた実況の上手なコロボックルみたいな娘の話は、唐突ではあるが野田ワールドらしく戦いの理不尽さをコミカルに しかしながら不気味に表現してくれました。
宮沢りえがとても清楚で可愛い。だからこそ彼女の口から出る正反対の残酷な実況中継が生きてくるのでしょうか。
身震いの出るような言葉の暴力なのですが、舞台の上は残酷なシーンは少なくて観客の心に響くメッセージをりえちゃんの声を使って直球で投げ込んできます。
プロレスのリングの内と外で暴力の正当性を論じて見せたり、今の時代が抱える病んだ文明に対する問いかけだったり。

観終えてからカーテンコールに笑顔でご挨拶の役者たちが現実の気分に引き戻してくれたのですが、こういう形での平和への訴え方もあるのだと野田秀樹氏の力量に脱帽でした。
観客は若い方たちがほとんどでした。
さて野田氏の感じている危機感がどこまでこの若い人達に伝わったのかしら・・・う~ん 
重たかったけど良い舞台でした。



NODA・MAP第12回公演
2006年12/5(火)~2007年1/31(水)
Bunkamuraシアターコクーン

by calendarmama | 2007-02-02 17:21 | お芝居とか・・・・


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